ドラマ「生きてふたたび/保護司深谷善輔」の感想

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普段TVドラマはNHKの朝ドラ以外ほとんど見ないのですが、久々にハマッたドラマに出会いました。舘ひろしさん主演の「生きて再び 保護司深谷善輔」です。

ドラマの内容は「保護司」の仕事内容を描いています。保護司は罪を犯した人たちの立ち直りを見守り、支える存在となります。この記事では「保護司の役割」「ドラマの魅力」「舘ひろしさんの魅力」「生き直し」に関してまとめてみました。

目次

保護司とは?

保護司は犯罪を犯した人や非行を働いた少年が、実社会のなかで更生できるよう保護観察官と協働して住居や就業先に関して関係者との調整や相談を行います。

保護司は保護観察処分にある犯罪を犯した人や非行のある少年を担当します。彼らと面談し指導や助言を行い、就業先や住まいを探したり、犯罪予防の啓発活動も行います。

保護観察処分とは該当者に対して社会の中で、社会の中で更生を図る処分のことです。
保護観察官は国家公務員で、保護司はボランティアです。全国で約48,000人の保護司が活動されています。

私は保護司の人たちがボランティアとは知りませんでした。犯罪を犯した人たちが社会復帰するには「住まい」と「仕事」が大切です。この二つが整うように社会復帰の橋渡しをしている「保護司」さんの役割や貢献は大きいと思います。

逆に「保護司」の存在なしに、犯罪を犯した人たちの社会復帰は困難だとも思います。

主人公 深谷善輔(舘ひろし)の役どころ

舘ひろしさんは保護司の深谷善輔を演じています。

保護司として保護観察中の人たちとの関わりがドラマで描かれますが、一人一人と誠実に向き合う主人公(深谷善輔)を好演していました。

これまでニヒルでダンディー、アクションがかっこいい印象が強かった舘さんですが、人生経験も豊富で穏やか、誠実で丁寧な保護司を演じています。

舘さん(深谷善輔/保護司)はこのドラマで、引きこもりの息子を刺殺した女性(浅丘ルリ子)とのかかわりや保護司になろうとした過去に思いをはせる姿を味わい深く演じています。

保護観察中の人たちに寄り添い、励まし、誠実に粘り強く人と接する姿が印象的です。

舘さんはこのドラマで保護司を演ずるにあたり「そこにはかならず被害者がいる」ことを意識して演じていたそうです。

個人的には舘さんが劇中外出時に使用していた茶色のショルダーバックが、舘さんには似合わず地味すぎたことがちょっと衝撃でした。

ドラマ「生きてふたたび深谷善輔」の魅力(また見たくなる訳)

演技派の出演陣が揃っていることがまずこのドラマの魅力です。

主人公の舘ひろしさんと、殺人犯で服役囚を演じる浅丘ルリ子さんとの関わりがこのシリーズの柱となっています。

舘さんが「立ち直りを支え見守り、生き直してほしい」と訴えるのに対し、浅丘さんは「生き直しなんてない、私は身ぎれいにして仕事をしていつか消えていくだけ」となかなか同じ想いに辿り着けません。

お二人の演技は迫真の演技で思わず引き込まれます。この演技対決は迫力あり見ごたえ十分です。

そのほか主人公の娘役で蓮佛美沙子さん、真矢ミキさん、小林綾子さん、石橋蓮司さん、泉谷しげるさんなど芸達者な面々がドラマを盛り上げます。

朝ドラ「カムカムエブリボディ」で洗濯屋さんの夫婦で出演中の村田雄浩さんと濱田マリさんが、今回のドラマでは「レストラン」を営むご夫婦役で登場されるのもちょっと楽しいです。

もう一つの魅力が毎回楽しく温かいシーンと、辛く切ないシーンが交互に訪れるため、見ていて心が揺り動かされることです。このドラマは保護観察中の人を扱うので犯罪後の話となりますが、加害者と被害者、両者の家族、両者とかかわる人たちを描いているから悲喜こもごもが続きます。

この見ていて安心してみていられない「次また何が起きるんだ?」とハラハラさせられますが、ドラマへの興味は大きくなりました。

ドラマのテーマ「生き直す」ことは可能なのか?

ドラマでは保護司が保護観察中の人に寄り添い、社会復帰のサポートをします。そしてサポートを受けた人たちが社会復帰し「自分の生き直し」を模索する姿が描かれていました。

一度罪を犯して有罪が確定した人は俗に「前科者」と言われます。世間から後ろ指をさされます。

刑に服し罪を償った人は、改めて社会復帰して自分の生活を再スタートします。家庭の事情で家に帰れないこともあるでしょうし就職先をみつけるのも簡単ではないでしょう。

でも保護観察官や保護司のサポートを受け「自立し生き直している」人は間違いなくいると思います。彼らが保護司との信頼関係を構築するのにも時間がかかると思います。

私も「前科のある人が近くにいるのは嫌だ、怖い、出来ればかかわりたくない。」と思います。しかし真剣に罪を悔い「自分の生き直しや再生を願う人」はいると思います。

私は正直すんなり「保護観察中の人たち」を受け入れられないです。ただし保護司さんたちの役割を理解し、真に更生を願う人の気持ちは受け入れるようになりたいです。

1/23にドラマの最終回があるので楽しみです。

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